バングラデシュの石炭・石油・ガス事業拡大への保険引受の停止を

2021年5月31日

バングラデシュの石炭・石油・ガス事業拡大への保険引受の停止を

東京海上ホールディングス

取締役社長兼グループCEO 小宮暁 様

経営企画部 サステナビリティ室 嶋田浩生 様

経営企画部 専門部長 国際機関対応 長村政明 様

経営企画部 部長 CSR室 小森純子 様 

専務取締役(代表取締役)海外事業総括 原嶋朗 様

グループリスク管理総括 岡田健司 様

グループ資産運用総括 遠藤良成 様

グループ資本政策副総括 森脇陽一 様

私たち、Bangladesh Working Group on External Debt (BWGED) は、本書簡に署名した14ヶ国の40団体を代表して執筆しています。BWGEDは、バングラデシュにて、沿岸地帯の土地と海洋の生態系に依拠し、その持続的な管理を行って生活している何千もの市民を代表する団体です。

私たちは、東京海上グループが計6200MWのマタバリ石炭火力発電所(フェーズ1および2:1〜4号機、マタバリ・コヘリア1および2)の開発に関与する可能性がある、またはすでに関与している可能性があることを懸念しています。これらは石炭供給に関連する取引・輸送・保管、港湾・インフラ建設を含みます。

マタバリでこれらの事業が進行した場合、以下の影響が想定されます。

  • 何万人もの人々が家を失う
  • 水路、土壌、地下水の深刻な汚染
  • 排出物による深刻な大気汚染およびこれに伴う人々の早期死亡増加の可能性
  • 希少な渡り鳥や固有種の魚類の生息地である湿地の破壊(注1)

バングラデシュはすでに深刻な電力の供給過剰状態にあり(注2)、気候変動に対してもっとも脆弱な国の一つです。上記のエネルギー事業を建設する必要はなく、市場で入手可能な最も汚染された化石燃料に依存する必要もありません。これらの事業はマタバリ地域の汚染問題だけでなく、バングラデシュ全国の市民が直面する問題になるでしょう。

BWGEDは、バングラデシュおよび世界中の石炭関連事業等の開発に反対している団体の一つです。これらの事業が計画通りに進行した場合、バングラデシュでのSDGsの達成に悪影響を及ぼす可能性が高いことを自覚すべきです。

これらの事業に関与した場合、保険会社、投資家、および企業はレピュテーション、法的、また財務的な重大リスクにさらされることになります。

したがって、私たちは東京海上グループに対して以下を要請します。

(a) グループ会社のいずれかのエージェントがマタバリ石炭火力発電事業またはマタバリ・コヘリア石炭火力発電事業に関連する契約の仲介をしているのかを開示すること

または、そのような契約(保証債、企業総合保険、再保険の申し入れを含む)を承認しているのかを開示すること

(b) 関連事業(輸送を含む)への投資から撤退し、将来の投資も行わないこと

(c) 例外を設けることなく、関連事業に対していかなる保険も提供しないこと

(​d​) これらのコミットメントに関する情報を英語、日本語、およびベンガル語で公開すること

近日開催される上期IR説明会および株主総会を踏まえて、2021年6月28日までに、東京海上グループがバングラデシュにおいて引き受けている石炭・石油・ガス事業(既存および開発中)の情報を英語、日本語、およびベンガル語で開示してください。

また、2021年6月15日までに、上記の要請に関してどのような措置をとるのかを明確にするため、ご回答を頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。

Bangladesh Working Group on External Debt (BWGED)

Email: bwged.bd@gmail.com

 

署名団体:

  1. 350.org Asia – Regional
  2. 350.org Japan – Japan
  3. AEPA Falcon – Venezuela
  4. Ambiente Desarrollo y Capacitación (ADC) – Hondurus
  5. Bandhan – Bangladesh
  6. Bangladesh Environmental Lawyers Association (BELA) – Bangladesh
  7. Bangladesh Krishok Federation (BKF) – Bangladesh
  8. BankTrack – Netherlands
  9. Both ENDS – Netherlands
  10. Center for Environment and participatory Research (CEPR) – Bangladesh
  11. Change Initiative – Bangladesh
  12. CLEAN (Coastal Livelihood and Environmental Action Network) – Bangladesh
  13. Climate Watch – Thailand
  14. Friends of the Earth Japan – Japan
  15. Global Energy Monitor – USA
  16. Growthwatch – India
  17. INCIDIN Bangladesh – Bangladesh
  18. INSAF (Indian Social Action Forum) – India
  19. Japan Center for a Sustainable Environment and Society (JACSES) – Japan
  20. KRuHA (People’s Coalition for the Right to Water) – Indonesia
  21. Mangrove Action Project (MAP) – United States
  22. Mekong Watch – Japan
  23. Mines Mineral and People (Mm&P) – India
  24. Mongla Nagorik Somaj – Bangladesh
  25. Nadi Ghati Morcha – India
  26. National Committee for Saving the Sunderbans (NCSS) – Bangladesh
  27. NGO Forum on ADB – Regional
  28. Oil Change International (OCI) – United States
  29. Pakistan Fisherfolk Forum (PFF) – Pakistan
  30. Paribartan-Rajshahi – Bangladesh
  31. Participatory Research Action Network (PRAAN) – Bangladesh
  32. Phulbari Solidarity Group (PSG) – United Kingdom
  33. Prantojon – Bangladesh
  34. Project Affected People’s Association (PAPA) – India
  35. Society of Canton Nature Conservation – China
  36. Songshoptaque – Bangladesh
  37. The Sunrise Project – Australia/USA
  38. Urgewald – Germany
  39. Voices for Interactive Choices and Empowerment (VOICE) – Bangladesh

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注1 詳細はこちらをご覧ください。Centre for Research on Energy and Clean Air, “Air quality, health and toxics impacts of the proposed coal power cluster in Chattogram, Bangladesh” (2020) <https://energyandcleanair.org/wp/wp-content/uploads/2020/09/Chattogram-coal-power-cluster.pdf>.

注2 詳細はこちらをご覧ください。 Institute for Energy Economics and Financial Analysis, ​”​Power Overcapacity Worsening in Bangladesh Switch in Focus From Coal and LNG To Renewables and Grid Can Address the Problem​”​ (Jan 2021) <https://ieefa.org/wp-content/uploads/2021/01/Power-Overcapacity-Worsening-in-Bangladesh_January-2021.pdf>

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